受験、教育情報を集めました

塾教師10年やってました。子供に少しでも良い学校に行ってほしい…集めた教育情報を紹介いたします。

ランキングから紐解く小学生の習い事と選ばれる理由

私がこれまで塾で関わった子供達を見ると様々な習い事をしていました。

ピアノやそろばん、英語などは普通でしたが、中にはカポエイラやビリヤード、ボウリング、ゴルフなどユニークな競技を子供にさせている家庭もありました。

今回はそんな習い事の中から多かった習い事をランキングし紹介します。

 

親が子供に習い事をさせる理由は、いろんなキッカケや思いがあるようです。
親がしていた競技や兄弟がやっているからといった、影響を受けた場合もあるようですが、子供の体力や知力を向上させたいという意見や、得意なものを習得させて自信をつけさせたいという意見で決まることが多いようです。
また、学校や社会の場でアドバンテージが取れるようにといった長期的な考えを持つご家庭もあり、親の子供に対する思いと教育に関する意識の高さが感じ取ることができました。
そして年齢によっても選ばれる習い事は変化します。
幼少期や低学年の小学生の場合は、習い事を通じて、社会とのコミュニケーション、体験学習を目的とされる場合も多いようで、必ずしも技術の習得を目的としていないようです。
高学年の小学生から中学生にもなると、得意なことを身につけさせたり、基礎体力や知能を発達させるための能力向上を目的としたケースにシフトする傾向があります。
高校生にもなると社会に出ることを見越し、より良い大学に入るために塾に通わせたり、英会話を選択することが圧倒的に多く、将来的なビジョンを家族で計画していることに驚きを隠せません。

ランキングから紐解く小学生の習い事事情

小学生の習い事で選ばれているのは何でしょうか? 習い事で選ばれる理由について、ランキングから紐解いていきたいと思います。
1位から10位までのランキングについては次の通りです。
1位水泳2位英会話3位ピアノ4位体操5位学習塾6位サッカー7位ダンス8位バレエ9位テニス10位空手
結果を見るとスポーツ系が7割を占めています。
小学生は、体が著しく成長する時期ですから、まずは体力の向上を目的としているようです。
水泳が1位なのも興味深く、球技に比べて複雑な動きが少ないため、ボディコントロール体幹の育成によいという結果です。
他にも、親御さん自身が習っていたため、一緒にできるという意見も少なくないようです。

習い事の選択は子供の意見よりも親次第という傾向

習い事の決定に関して、子供が関与したかという問いに対しては、子供に選ばせたというご家庭も少なくありませんでしたが、親が「楽しいよ」と誘導したり、やらせたい習い事に親子で見学してから「やってみたい」という方向に持っていくそうです。
確かに小学生のころは、自分からやりたいと言ったとしても、友達に影響された一時的なものです。
来週には別のものがやりたいと言っているこことも多く、結局は親御さんの意向に沿っていることがほとんどです。
また、「やりなさい」と親が強制したのではなく、あくまで子供が「やりたい」と選んだというところがポイントで、子供が行きたくないと言った場合、「やりたいといったのはそっちでしょ」という ことで継続させる効果もあるそうです。

習い事の月額費用は?メリットとデメリットも知りたい

習い事を決めるにあたって、月額費用やメリット、デメリットの検討はあまり習い事の選択に影響していないようです。
例えば、ランキングで最も費用がかかるのは3位のピアノです。楽器はもちろんピンきりですので一概に言えませんが、中には数十万~数百万するものを購入するケースもあるなかで上位にランクインしていることからも、習わせたい事を優先しているようです。
習い事が決まっている場合において、どこに通わせるかという点では比較をされており、例えとして英会話を習わせるならA英会話よりはB英会話のほうが月謝が安いとか、パーティなどのイベントがある、もしくは送り迎えがし易いなどの検討はされているようです。

小学生の習い事の傾向

小学生の習い事の傾向としては、文科系よりもスポーツ系を選択される傾向にあり、年を取るにつれ技術の習得や、社会に役立つものへと習い事の種類が変化していました。
子供の成長に合わせて最適な習い事をご家庭でよく検討されていることが見て取れる結果となりました。
トータル費用という観点では、ピアノの場合、楽器の購入や発表会の衣装など、費用が大きくなることがありますが、月額費用では習い事で大きな差がないところを見ると、月額費用が習い事の選択に大きく影響しているとは言えないようです。
また、途中で別の習い事にシフトするケースもありますが、基本的には一つの習い事を続ける傾向もあるようです。子供は吸収が早く、どの習い事も一生懸命取り組み、楽しむことができます。
せっかく慣れてきて、技術も習得してきて楽しくなってきた頃に別の習い事に切り替えたいとはあまり思わないようです。
また、習い事は、別の学区や学年を超えた友達ができる機会にも恵まれます。コミュニケーションの幅が広がるというのも習い事のメリットではないでしょうか。
楽しく学べて友達もできるとなると、習い事には目的以外の大きなメリットがたくさんあるようです。