受験、教育情報を集めました

塾教師10年やってました。子供に少しでも良い学校に行ってほしい…集めた教育情報を紹介いたします。

勉強しない子供、本当に問題?エゴを押し付けていない?

友達で「うちの子は全然勉強しないから、困っている。」という話はたくさん聞きます。

しかしその内容をよく聞いてみると、人によって様々です。

中には、それだけやれば十分でしょ、どこが全然勉強しないの?と思うようなケースもあります。

 

例えば、小学校に入学してまだ1か月ほどの頃に、「うちの子は全然勉強しないんです」と悩まれているお母さんの話を聞くと、宿題はするし復習もしているのだけど予習をしないと答え、「30分ほどしか勉強しないんです」とため息交じりに答えたお母さんもいます。

 

それを聞いた周りの友達は全員が「えーっ」と一斉に驚き、「それだけやれば十分よ」と答えたにも関わらず、「いいえ、ダメですよ。予習をやらないなんてそんなの絶対にダメです。

皆さんのお子さんは、予習はされてないんですか」と話したお母さんもいるのです。

 

また逆に、「うちの子は勉強しなさいと言わないと、やらない」と悩むお母さんに「言ったらやるんだったらいいじゃないの。うちの子は言ってもやらないよ」と笑っているお母さんもいます。

 

どれくらいやったらOKなのか、どれくらいしかやらなければ勉強をしない子なのか、これは人によってそれぞれです。

その人の価値観が世間一般から大きく離れている可能性もあります。

勉強をしない=悪のようにかたよった人もいます。

まず自分が大切にしているものも考えた方がよいですよね。

良い人生とは?良い仕事とは?良い就職先で働くだけなのか?

幸せそうにしている人を見ると勉強だけとは思えませんよね。

 

どれくらい勉強すればよい?でも友達と遊ぶのも大切

 

かといって勉強も大切な部分であるとは思います。

話を聞くと小学1年生でも毎日1時間以上勉強をしないと気が済まない親もいれば、中学生でも1時間も勉強すれば十分だと思っている親もいます。

いったいどれくらい勉強すれば、OKなのでしょうか。

もちろん学年によって違うようです。

私の経験上では小学校低学年であれば15~30分あれば大丈夫でしょう。

勉強は毎日習慣づけられれば、後からいくらでも伸びるのですから。

逆に習慣づいてなければ、勉強をする際には無理をすることになり勉強が嫌いになってしまいます。

もちろん受験勉強となると1日1時間以上勉強しないと合格は難しいでしょう。

でも子供は勉強以外に友達と遊んだりコミュニケーションをとることも大切です。

周りの人を見てても思いますが、結局人付き合いがうまい方が仕事も乗り切れるからです。

それに結婚なども結局は人付き合いのうまい人ですよね。

よく聞くのが勉強勉強で良い大学を卒業したけれど、仕事にはまるで使い物にならない、これでは結局本末転倒ですよね。

 

また子供のことを信頼してあげたいですよね。

子供の中には、親が見ていない所でちゃんと勉強している子供もいます。

宿題は休み時間に学校で済ませてしまう子供も少なくありません。

家では勉強しないけど、授業は真面目に聞いて積極的に手を挙げて、ノートもきちんと取る子もいます。

 

逆に、親が口うるさいから家ではきちんと勉強するけど、学校では授業中は遊んでばかりで全然勉強していない子供もいるのです。

あなたのお子さんの「勉強しない」というのは、どのタイプなのでしょうか。

 

 

塾に通っているから大丈夫なのでしょうか

 

お母さんたちがよく言うセリフに「塾にはちゃんと行ってるから、まずは一安心だわ」ということも聞きます。しかし、塾に行っていたら本当に大丈夫なのでしょうか。

 

塾に毎日、あるいは週に5日など頻繁に行っていれば安心かもしれません。

では、週に1~2回の場合はどうでしょうか。

むしろ塾に行かない、週5~6日をどのように過ごしているかが問題になります。

 

前述したように毎日少しでも勉強をする習慣があれば問題はありませんが、習慣がなければ成績が伸びにくい子になるので早めに習慣づけを急ぐようにしましょう。

 

勉強しないと誰がどのように困るのか

 

「勉強しない」と一口に言っても、その中身は様々です。

親の思う勉強していると、子供の思う勉強しているには隔たりがあることも多いです。

そして、勉強しないと誰がどのように困るのかという事もしっかりと考えておきましょう。

 

学校の担任の先生や塾の先生は、あなたのお子さんが勉強しない事に困っていますか。

もしかしたらあなたのお子さんが勉強しなくて困っているのは、あなた一人だけかもしれません。

他の人、自分はもっと頑張ってたと勘違いしているケースも少なくありません。

 

なぜもっと勉強して欲しいのか、しっかりとお子さんに説明できますか?

これも考えておきたいことです。

自分が良い大学に行けなかったから、良い人生を歩めていないなどコンプレックスから、子供に勉強をさせようとする親も多いようです。

そうした場合は大体教育に無理があり、子供が反発をし勉強を嫌いになる場合があります。

 

勉強しなさいと言うと「今、やろうと思ったのに」とか「あと少ししたらやるから」と言う答えが返ってくることも多いですよね。

これにイライラする親も多いですが、子供は子供の時間で動いています。

その速さは親の時計とは違うのです。

 

あなたが思う勉強量と世間やお子さんが思う量が大きくかけ離れていることもあります。

本当に勉強していないのか、学校や塾ではどうなのかも知っておく必要があります。

 

本当に家庭で全然勉強をしていない場合は、勉強ができる環境になっているかどうかもしっかりとチェックしてください。

父親がお酒を飲んでだらしなく寝ていたり、寝転んでテレビを見ている横では勉強する気がしなくなるのも無理のないことです。

 

また、勉強をしないことで誰がどのように困っているかもしっかりと認識しておく必要があります。

なぜもっと勉強してほしいのか、きちんと答えることができますか。

単なる親のエゴや高望みではないか、もう一度自問自答してください。

子供は子供の幸せがあるので、私は子供によく遊ぶようにともいっています。

子供との関係性も大切ですので、勉強をしなさいとばかり言う親、勉強だけで子供を判断する親もどうかと思います。