受験、教育情報を集めました

塾教師10年やってました。子供に少しでも良い学校に行ってほしい…集めた教育情報を紹介いたします。

子供に勉強の意味ちゃんと言えますか?

子供に勉強をさせたい…勉強して良い道を進んでほしい。

親はそんなことを考えたりするものです。

でも勉強を毎日楽しくしている子供は少ないのではないでしょうか?

そもそも勉強をする意味とはなんでしょうか?

親からすれば、子供に少しでもよくなってほしいという願いですが、子供にとっては頑張れと言われても…という子供も多いのではないでしょうか?

まずは勉強をしなさいという親が子供に勉強をする意味を感じてもらわなければ、子供は納得して勉強をしないでしょう。

人間だって動物です。メリットや必要性を感じなければ、わざわざ面倒なことをしようとは思いません。


反抗期などと重なったり、他の要因(友達との不仲など)で気持ちが落ち込んでいて、勉強する気が出ないこともあります。
そのようなときに、親としてどのような言葉をかければ良いのでしょうか。
また、よくあるやり取りですが、やりたくない子供に「なんでこんな宿題をしなきゃいけないの?」と問いただされることもあるかもしれません。
そんなときに親の側がハッキリと答えられず、しどろもどろになってしまえば、子供も学習に対して不信感を抱いてしまいます。
無理矢理叱りつけて机に向かわせることも、短期的に見れば有効ですが、長い目で見れば無理強いは勉強嫌いを生むだけです。
そうならないためにも、勉強することの意味や必要性をいくつかのパターンで説明できるようにしておくことが親にとってとても大切です。
子供本人が学ぶ意味をしっかりと納得してくれれば、むやみに抵抗を示すこともなくなり、結果として自身の将来のためにもなります。

まず、親が勉強の意味を理解する

勉強でも仕事でも、自分でわかっていないことは人に説明できないものです。
学ぶ意味をしっかりと考えてみましょう。
学校の勉強というと、主要5教科のことを指す場合がほとんどです(小学生なら英語を除く)。
算数の四則演算はお店の買い物などに役に立ちますが、数学の関数や微分積分は現実社会ではたしかにほとんど使いません。
それでも学ぶのは、「学習を通じて論理的思考力を身に付ける」ことが目的だからです。
歴史の流れや英文法も同じで、ただ覚えるのではなく「これが他動詞だから、こっちは名詞だ」「ここで産業革命が起こったから値段が下がったはず」といった思考力を養うことこそが勉強の意味なのです。

子供に勉強の意味がわかるように例を挙げて説明する

上記の説明は、大人になら通じて理解してもらえます。
あるいはとても論理的な子で、ある程度年齢が高ければわかってくれる子もいるでしょう。
しかし小中学生に「論理思考を身に付ける」と言ってもなかなかわからないものです。
そこで、実例をあげるのがおすすめになります。
たとえばお金に興味のある子であれば、経営を例にとって会計の重要さや法律の知識がないとすぐに潰れてしまう、といった事例を易しく説明すれば納得してくれる可能性があります。
それだけでなく、良い大学を出たらこんな仕事に就けるといった即物的な事例も有効です。

勉強の意味を抽象的な説明でも出来るようにしておく

具体的すぎる説明よりも、おおざっぱな抽象論のほうが飲み込みやすいという子も大勢います。
そのような子には、有名な福沢諭吉の「学問のすすめ」を説いてあげましょう。
人間は平等ではあるものの、学ぶかどうかで差がつくということや、無知であると権力者が増長し、社会が不健全な状態になるなどです。
有名な書物ですから、そこからの引用なら納得しやすいという子にはこちらの方法をおすすめします。
学問のすすめの現代語訳版を買い与えるというのも良いでしょう。
小学生ではすこし難解ですが、中学生なら内容は十分に理解できるはずです。

抽象的な説明も出来るようにしておく

学校などで学ぶ意味をしっかりとわかっている学生は、大学生まで含めても意外なほど少ないと言われています。そのため、もし子供がこれをよく理解してくれれば、それだけで他の子供との差がつき、自分の意思で課題に向かおうという姿勢も出てくるでしょう。
説得のためだけではなく、勉強をして専門性を身に付けることは、この高度に複雑化した社会で生きていくための最良の方法でもあります。
単に経済的な恩恵を受けるだけではなく、人生の岐路に立たされて悩んだ時などは、勉強で培った思考力が道を切り開いてくれることもあるのです。
「人間は学歴でははかれない」というのはもちろん正論ですが、他の要素が同じであれば、勉強をしっかりしてきた子のほうが忍耐力や慎重さなどの特性に優れています。
就職などで学歴を見られるのもこれが理由で、生きていく力を身に付けることにもなるのです。
焦って無理強いしてはいけませんが、勉強ができる環境があるなら可能な限りサポートするのが親の務めでもあります
。 本人が納得するような説明をし、自分のために机に向かうようになれば安心して見ていられるでしょう。